[학술논문] アイゼンハワーの米韓相互防衛条約への承認過程と反共捕虜の釈放
本稿は、米韓相互防衛条約の締結の必要性を一貫して否定してきた米国政府が、正式の政策方針として同条約を推進することにした経緯を明らかにしたものである。朝鮮半島からの中国軍の撤退、反共捕虜の処遇をめぐる諸問題、それから政治会議のあり方を中心とした休戦条件と並行して、米韓相互防衛条約の締結を主張していた韓国に対して、米国政府は、韓国が同条約の締結を切実に願っていると判断し、1953年6月7日に休戦協力への見返りとして同条約の締結に向けた交渉を開始する意向があることを李承晩に伝えた。ところが、李承晩としては、米国との相互防衛条約の締結だけでなく、他の休戦協力への条件も譲れないものであって、米国から同条約に向けた交渉開始の提案がなされた際も、その強硬な姿勢を一向も軟化させようとしなかった。 一方、板門店においては、李承晩のからの強い反対にも関わらず、大詰めの協議が行われていた。会談の...